こんにちは!TPSのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
今日は 子どもの眼の動きと教材について。
TPSではいち早く、ピアノを習う子供たちの「眼の動き」に注目してきました。「眼の動き」は同時に脳内での情報処理に連動します。
楽譜を読むとき、ピアノを弾いている私たちは一つ一つの音をいちいち読んでいるわけではないのです。音の塊や流れを、パターンや塊で映像として捉え、関連性を読み取ります。ですから、初歩の段階から上手に読み方を習っていけば、譜面が苦手で挫折することはありません。
『昔習っていたけど、才能がなくて諦めました(-“-)』 と言う大人のかたの体験談が案外多いのですが、実は「譜読みの方法を教わってこなかった」からではないかと思われます。そして、おそらくは練習方法もあまり教わっていなかったのでしょう。一定のレベルになれば練習方法や譜読みのスキルが進歩の土台になるので、途中で無理が生じることは当たり前なのです。
こういう挫折体験をお持ちのお母様は、TPSでのお子様の成果をご覧になるととても納得がいくようです。「こんな風にわたしも子供のころに教わりたかったです!」というお声も少なくありません。
TPSでは、譜読みのもとになる「眼の動き」を考えて、年齢や進度に合わせていろいろな大きさの音符に慣れていくようカリキュラムを作っています。
たとえば、
- 幼児や初心者には大きめの「たま」で、見やすさを重視して教材を選びます。
- そして学習が進むにつれて、ほんの少しずつ音符は小さくなるように教材の設定を組んでいます。
- また、幼児期は縦の眼の動きよりも横の眼の動きの方が楽なので、横長の教本を使います。
- 1段の小節数や1ページの段数によっても、眼の動きに関しては難易度が変わります。
さらに、聴音やソルフェージュの教材で音符や譜面に慣れておくことも、譜読み力の定着には欠かせません。聴音やソルフェージュですでに音符になじんでいれば、ピアノを弾く時も何の音かわかっているので、譜読みがさほど大変な作業にならずに済むわけです。