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広げた手と鍵盤

 

夏休みの教材研究で、優れた教材を発見しました。

「クラック:オクターブの練習」

手の小さい日本の子供たちは、オクターブの練習が欠かせないのですが、手の疲労度も大きいのでなかなかやりたくないのも本音です。ところが、この本ではオクターブの練習を合理的に分析し、系統立てて練習方法を組み立てていました。

IMG_0118全音出版から出ています。

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まずは A:親指の訓練  丁寧な解説もついています。

クラックは教育者でもあったので、このほかにもオクターブ練習に特化した練習曲をいくつか作っている人です。

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1の指(親指)の自由度は成長期のピアノ学習生に皆さんにとっても重要な課題です。

特に専門コースや受験生にとって、避けて通れない問題ですね。

この本ではオクターブの奏法において、いかにうまく音の保持と指の移動を組み合わせて行くかがポイントで、様々な可能性が広がることを指摘しています。

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↑は 「Ⅱ:段階的な音程を持ったオクターブ」 のページです。

ある程度手が広がるようになると、オクターブのレガートは4と5の交互の使い方によってつなげていきますね。

ここでもていねいに 注意点なども書かれていて、「何のためにどのようなことに留意してトレーニングするか」を明確にしています。

オクターブ奏法のメカニックトレーニングをすぐにでも始めたい受講生さんもおられますので、さっそく使用開始になりそうです。

しかし、いつも思うことですが、これらの教則本が100年以上昔にすでに作られているなんて!!

人間の英知や探求心の深さにいつも驚かされ畏敬の念をおぼえます。

(^^♪ クラック先生、あなたの作られたトレーニングの教則本、使わせていただきますね!