こんにちは!TPS/Tokyo Piano Solution です。
講師ブログをご覧いただきありがとうございます。
旋律を覚えるのは得意だけど、和音は弾くのも聴くのも苦手 ( ;∀;) と言う人がけっこうおられますね。
今日は和音でつまずきやすい点や、和声聴音でのよくあるミスなどをあげてみます。
和音が主に出てくるのは どちらかと言うと左手が多いですよね。
これがまず曲者です!
例えばピアノを弾く時に、こんなことで苦労していませんか?
- 左手は低音部譜表で書かれている!(ヘ音譜表は習っていないために読みにくい人が多いようです)
- 左手は動きにくい!(普段の生活では右手を支える役目がほとんど)
- 和音だけでなく伴奏の形が多い!(音を拾うだけでも目が疲れる)
- 調号や臨時記号が多いと混乱する(右手は大丈夫なのにと言う人もいます。)
- 右手と合わせるのがうまくいかない(指の器用度が左右の手ではちがう)
- 離れた音に飛ぶ箇所があると、つっかえてしまう(楽譜と鍵盤どちらを見たらよいの?)
他の旋律楽器と異なり、10本の指を独立して使うことや、大譜表の楽譜を読むことがピアノの勉強では上達のカギになります。和音をすばやく読み取り、きれいに響かせて弾くことはピアノ特有の練習ですね!
聴き取る場面や和声聴音でこんなことで悩んでいませんか?
- いちばん上の音だけは聞こえるが、低い音が聴き取りにくい
- 3つの音の重なりでは真ん中の音をよく間違える
- 音がいくつあるのか分からない
- 理屈(和声法)で考えてなんとか5線紙上に書いている
(^^♪ ピアノで和音を弾くときの注意点
気をつけるポイントはいくつかありますね
- 指使い(3和音でも移動のための指使いの指定有り)
- 変化音や臨時記号(ついうっかり忘れると変な音に)
- 手の形(手型とも言います。指の配置のこと)
- 音のバランス(外側の4,5の指の音がやせてしまう)
- メロディラインとのバランス(特に伴奏形の時、うるさくなりやすい)
- 調性を考える(転調も含む)
- ゼクエンツ等パターンを見つけ出す(終止型も含む)
(^^♪ 和音聴音のときの注意点
(+_+)和音聴音に慣れていない人がよくやってしまうミスはこんなこと
- 聴きやすい音を先に書いてしまう(アレレ、声部の進行がおかしいですよ)
- 音域を考えずに書いてしまう(そんなに跳躍しちゃうの???)
- 当てずっぽうで中の音を埋める(似ていそうでもまったく違うのに…)
- 特殊な響きを聞きのがす(あ、落とし穴にはまっちゃった~)
- 書いた音を確認しない(なんだか同じ音の流れ、書いてませんか?)
- 密集と開離を識別できない(聴き取り方をまちがえちゃったかな?)
ともかく、和音を「たくさん弾こう」「ていねいに聴こう」から始めましょう!
弾いている和音の響きに慣れること、塊で読めるようにすること を心掛けてください。
和音が苦手な人は、自分の出している和音の響きと譜面上の音符の様子(!)とを双方向から確認して我慢強く取り組みましょう。時間をかけていけば、和音に慣れていきます。伴奏型も分散和音が変化したものですからね(^_-)-☆
声部ごとに歌ってみるのも効果ありですよ!
では、頑張ってくださいね!(^O^)/