こんにちは!TPS/Tokyo Piano Solution です。
講師ブログをご覧いただきありがとうございます。m(__)m
台風の影響もあり、このところ一気に涼しくなってきた東京です。
受験生の皆さん、夏期講習の成果はいかがですか?
今日は「ソルフェージュが苦手だな~(/_;)」 と思っている人に攻略法のアドバイスです。
一口にソルフェージュと言っても、様々な要素があつまって正しい音程で正確なリズムを歌うことができるのは、すでにご存じのことと思います。
(^O^)/その1「まずは己を知る」
簡単に言えば、一番自分が苦手なのはどんなことなのか、きちんと自覚しよう!ということ。
特に今日は音程が外れる場合について
音程が外れる場合に、いくつかの原因が考えられます。
のどのトレーニングができていないことが原因で起こる症状(!)はこんなこと
- 高音域で高さが保てない(いわゆる ぶる下がる声 です)
- 高音域になるとかすれる、弱弱しい声になる、声がひっくり返る
- ブレスが続かないため、声がかすれる
- 高さによって声の音量がまちまち
- 高さによって声の質が大きく変わる(地声、裏声)
- 母音によって声の質が変わりやすい
眼のトレーニングができていないことが原因で起こる症状(!)はこんなこと
- 段が変わるとつっかえてしまう
- ブレスの場所できちんと息継ぎができないため息が続かなくなり、音が外れる
- 細かい動きの音符が読み切れずに、曖昧な音程になる
- リズムが理解できずうろたえて、音程までもがおかしくなる
- 音高の読み取りが遅かったり、読み間違えてしまう
- 複雑な音の動きの場所で不安定になる
- 変化記号を読み間違えてしまう
- 調号を忘れてしまう
そもそもソルフェージュの練習のしかたがまずいために起こる症状(!)はこんなこと
- 離れた音が正確に歌えない
- むずかしいところになるとテンポが遅くなり音程もあやふやになる
- 音の数が少ない小節で早くなり(拍が詰まる)その後が続かなくなる
- 変化音があると不安になり、音を探ってしまう
- 頻繁につっかえる、歌い直す
- 自分がどれぐらい音程がずれてしまったかがわからない
(‘_’) いかがですか?
どれか当てはまるものがありましたか?あるいはいくつも該当するものがありましたか?
上に挙げたものは音程の問題点のうち症状が軽いものから重いものまでいろいろですが、どこかで関連もあるので、まず、自分の症状がどれに相当するかわかることが大事です。
特に眼のトレーニングができていない場合の症状が多かった人は、楽譜を読むこと自体にまだ慣れていない状態ですので、簡単なものからどんどん音名読みをしてください。
※音名読み とは
音名読みは譜面の音符の音名のみを高さをつけずにどんどん読み上げていく練習です。ドレミの音階名でかまいませんので、つかえずに読みあげてください。
ドレミ音階名のなかに、普段の日本語ではあまり使わない「ファ」の発音や「ラ」「レ」など外来語に多く出てくる発音があります。こういう発音の時によく言い間違えてしまう人は、口の周りの筋肉を普段からあまり使わずにしゃべっている可能性があり、口の周りの筋肉がまだ十分にほぐれていないことが原因かもしれません。
静かな声で話すのが好きな人、口数がすくない人、人前で話すのが苦手な人は、意識的に口の周りの筋肉を使うようにしてみてください。ささやき声と、ソルフェージュを歌う発声とは全く違うものなので、まずおなかから声を出す発声の練習からスタートします。おなかから声を出そうとすれば会話は苦手な人でも、歌う時にはしっかり声が出て上手に歌えるようになります。
会話では吃音になりやすい人にも、歌は効果がありますので、ドレミで歌っているうちに吃音が軽減したケースが少なくありません。
今日の記事の最後にまとめておきますが、ソルフェージュで音程がずれることの原因はたくさんあります。
のど、眼、練習方法のどれに注意していけば良いかがわかれば、音程のはずれが直るのも早いので、ソルフェージュの勉強は必ず人に聞いてもらう習慣も大事です。ソルフェージュの指導力のある先生ならば、上記のどこに問題があるかを見抜いてアドバイスをくれます。眼の問題ならば一人で練習することでも可能ですが、それ以外はやはり定期的な指導を受けるべきでしょう。
音楽上の基礎力としてソルフェージュの勉強は必須なので、諦めずに頑張ってくださいね!