こんにちは!TPS/Tokyo Piano Solutionのブログをお読みいただき、ありがとうございます。

今日は拍子に関することを少し書きます。

途中から移って来られた生徒さんの中には、まれに「八分の六拍子の曲が苦手です」という方がおられます。

どのように習ってきたのか学習課程をさかのぼってたずねてみると、どうやら四分の四拍子から八分の六拍子に急に課題内容が変わってしまい、混乱してしまったようです。

また八分の六拍子がそもそも2拍子系なのか3拍子系なのかもよくわかっていない場合もあります。

これでは、混乱したり苦手意識を持ってしまうのは当たり前ですね。

少し時間がかかっても八分の六拍子に入る前に「八分の〇〇拍子系」の拍子についてきちんと理解してもらうことは、その後のピアノ学習における大事な分岐点になると思います。

TPSでは導入段階として まず「八分の三拍子」から入ります。

ピアノ曲ではあまり八分の三拍子の曲は見つからないのですが、いくつか載せている教材もありますのでそれを利用します。

同時にソルフェージュや聴音の勉強でも、一時的に八分の三拍子の課題に絞り込み、早く眼と頭が八分の三拍子のリズムや音の長さに慣れるように指導しています。

 

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(↑八分の三拍子において長さの相関関係の理解が定着したので、八分の六拍子に聴音課題を移行した時のもの)

 

つまり八分の六拍子は、「八分の三拍子」が二つくっついたものとして理解してもらうためです。

苦手意識を持った人の多くが、音価の基準の変化だという操作をスムーズにできないことによるミスだと分かってきたため、四分の〇〇拍子系とは一時的に切り離しておき、混乱を防ぐわけです。

また、操作性の向上のため、

  • 八分の三拍子を四分の三拍子に書き換える
  • 四分の三拍子を八分の三拍子に書き換える

といった課題も取り入れています。

このようにひと手間増やすだけで、混乱することもなくスムーズに理解ができていくようです。