こんにちは!TPSの講師ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
もうすぐ3月、あっという間に日々が過ぎていきますね。
音楽の学習では積み重ねがとても大きな意味を持ちます。
学校の教科と異なり、< いつまでに、どこまで進める >という基準はないのですが、
個人指導では一人ひとりの状況に合わせて個別にプログラスを組み立てて指導していきます。
(^O^)/本日は久々に聴音のノートやレッスン時のメモを見ながら、達成度の確認作業です。
特に学年が変わる前のこの時期に、TPSではしっかりこれまでの学習の状態を確認します。
課題が適切であるかどうか、練習量と宿題の達成具合は見合っているか、生活習慣の変化がなかったか……。
↓『自律学習』のために大切な計画表のためのレッスンノート
TPSでは『自律学習』を掲げているので、生徒さん一人で宿題をこなすのが当たり前のことです。
その分、指導者側はこまめに状況を把握しながら、学習やスキルの定着を計る必要が出てきます。
そして学校の通知表のように、「頑張ってきたこと」や「次の目標」などを保護者の方に面談を通じてお知らせします。
数値化はしませんが、領域や項目別に「よくなったこと」、「もう少し時間が必要なこと」「次の段階にすすむこと」などを文書化してお渡しもしています。
↓上の画像【くれしぇんど】の中身(生徒さんが自分の計画を書き込みます)
でも、本当は一番感じてほしいのは「レッスンの様子」なんです!
きちんと集中でき、落ち着いた学習の時間を過ごしていることを、お母様のご自身の眼でご覧ください(^O^)/
他のお子さんとの比較ではなく、数か月前のお子様、一年前のお子様と、どれほど成長しているか。
一番顕著にわかるのが、実はレッスンの様子を見学していただくことです。
「(^_-)-☆ すごいね!」
「\(~o~)/ こんなこともできるようになったんだね!」
「!(^^)! よく頑張っているね」
お母様やご両親にこれらの言葉をかけていただければ、さらにお子様方は、自分に自信を持ち、努力を続けていくことができます。
なかなかレッスン見学に来られない保護者もおられるので、『自律学習』では達成度の確認作業は、生徒さんのモチベーションを高めるための大切な情報整理の基礎になっています。
初めは↑のような聴音の作業も
いつの間にか、↑のような聴音問題を解くようになりました。
調性も2#2♭まで進みましたし、ト音記号、ヘ音記号ともスラスラと書いていきます。
ちなみにこの頃は
- 初めに全体/8小節を通しての【頭の音取り】1回
- 前半4小節を2回でクリア
- 後半4小節を2回でクリア
- 最後に通して1回
- 自分のノートを見て歌って最終点検
と言う流れで行なっています。
4小節の書き取り部分が一回で取れるようになれば、次のステップへ進んでいます。
ただ、常に同じレベルの課題ではなく、あえて音の動きを細かくしたり、変化音を入れたりと、小さな負荷をかけていきます。
決まったパターンを続けると聴き取りそのものがなかだるみになるので、集中して聴く習慣をつけるよう工夫しています。
久々に見学に来られたお母様は「以前は私もなんとか音がわかったのですが、今日のような問題でソどうしてうちの子がスラスラ書いていけるのか!驚きました!おまけに左手の拍たたきを同時にやりながら聴き取っているなんて、まねできません!!」と私がご説明するまでもなく、お子様の着実な成長ぶりに驚かれていました。
横でお母様のこの言葉を聞いているお子さんは、もちろん、!(^^)!得意満面の笑みです。
お母様はお子さんがいない時に、このようにお話してくださいました。
「姉の時には毎日のように親子でバトルをしながら、なんとかピアノのおけいこの日までの練習をやらせていたのに…。あの頃は親の私もピアノのおけいこはそういうものだと思い込んでいました。
姉がこちらに移ってから、どんどんピアノが変わって来て、きれいな声で歌うようにもなり、ほんとに安心しました。
弟のことをお願いした初めのころは、正直言って一人でやらせることに私自身がハラハラしていましたね。
でも『自律学習』指導法でやっていただくと、親が全く練習に手を出さなくても、確実に弾けて楽譜が読めるようになるんですね!お任せしていれば大丈夫なんだ!と言うことがよく分かります。
いつも達成度のレポートを書いていただき、そのこともありがたいです。でも今日はほんとに見学に来てよかったです!
最近はピアノの【挑戦カード】のおかげで、学校の宿題にも集中してとりくむようになりました。ありがとうございます!(^^)!」
このような保護者の方々からの感想は、とても励みになります。こちらこそ、ありがとうございますm(__)m
おもしろいことに、聴音とピアノの関係で次のような現象も起こることがわかっています。
聴音で休符に敏感なお子さんは、ピアノの時も長さや速さがきちんとできます。
ピアノの時に音符の長さや拍がいい加減になりやすいお子さんは、聴音時にも音の長さに対する関心が低く、いつも同じように書いてしまうなどのミスが多い事がわかっています。
指導者勉強会では、
「ピアノで拍子感や拍感、休符に関しての不注意がある生徒さんには、早めの聴音ソルフェージュの導入を!」
と、先生方にお勧めしています。