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今日はリズムと算数の関係について少し。
TPSの生徒さんには、ピアノを学んでいるうちに「算数が強くなった」と言うお子さんが案外おられます。
実はTPSの指導者側でも、”聴音、特にリズムと算数的な思考には関連性がある” と以前から気づいていました。
ピアノの学習上では、かずを扱うことがかなり早い段階から出てきます。
例えば 拍子。毎小節、同じ拍数という規則性の上に拍子というきまりが成り立っています。
2拍子の曲と3拍子の曲はあきらかに音楽の流れが違います。
特に3拍子は奇数拍だけにいろいろな場面で、2拍子や4拍子と異なる性質を持っています。
また、拍には 等分割という考え方が入っていますね。例えば、分数や少数を教わるずっと前から1拍に四つの音が入る(刻む)ということを演奏上で表現しています。さらに2拍分の結合や3拍以上の結合も、なにげなくどんどん使っています。
中級レベルになれば、左手と右手の拍の刻み数が異なる曲も出てきます。
否が応でも 最小公倍数や最大公約数を扱うことになります。(もちろん、これらの名前も意味も知らずに! です)
TPSでは音楽のこのような特色を活かして、お子様の脳が柔軟な時期に、正しい知識と理解、きちんとした演奏を体得していただくように、メニューを作成しています。
お子様が日ごろの生活(学校、おうち)でよく使っている考え方を上手に音楽の学習にも活かせば、自然に音楽も算数的な思考も経験値が上がるのだと思います。子どもたちは自分の知っていること(知識)が、問題の解決になると、とても喜んでくれます。
その感性はおとなよりもずっと鋭敏で、柔軟です。何も言わなくても、作業速度を自らあげますし、もっとやりたいと挑戦してきます。こういう積み重ねが、我慢強さや粘り強さのもとになると、長年の指導の中で感じてきました。
余談ですが、どうもバッハが好きなお子さまは、理数系の思考が得意なようで、ピアノや聴音でもその片鱗が見えます。
聴音では、リズムに関する理解が早いのが特徴。
ピアノでは、譜読みや暗記に強い傾向があります。
当然、学力も結構高い。(忍耐直や集中力も関連します)
ちなみに文系思考の方が優っているお子さまは、イメージを感じる力が強い。
表情をつける際には、その能力が発揮されます。
抒情的な曲では,子供さんながらにデリケートな感情を込めて弾く子が多いです。
また、音に対する感覚も優れている場合が多く、変化音の違いに気づくのも早めです。
基本的には個人指導のレッスンですが、教育的意図を持って、2名での聴音をやると
その傾向の差がはっきり出るので、とても生徒さんの情報としては貴重です。
総じて 理系的な思考が役立つのは 情報のインプット場面(譜読み等、情報収集や、状況把握)で利点があります。
一方で文系的なセンスが活躍するのが、情報のアウトプット場面(イメージ化、会話、表情付け)に多いようです。
ピアノを演奏するためには、どちらの思考も大切なので、優っている方を伸ばしながら、もう一方も機会を増やして経験値を多くするように、学習計画を立てています。