こんにちは、TPSです!いつも講師ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
いよいよ10月に入り、受験シーズンが近づいてきましたね。受験生の皆さん、調子はいかがですか?
受験では何よりも実技の演奏が合否を左右するので、この時期から教える先生の方も教わる生徒さんの方も、気を引き締めて時間との勝負に臨んでおられる事でしょう。
比較的時間の余裕のある今のうちに、楽典の方も確認しておきたいものです。
受験生の皆さんの中には ”楽典は間際でやればいいや” と思っている方はいませんか?
楽典とは、音楽の勉強をする人が本来知っているはずの基礎的な知識や判断力ですから、日ごろからツールとして活用している人にとっては、楽に合格基準点がとれるものです。
ところが、この時期ぐらいから模擬テスト形式で理解度を確認してみると、かなりあいまい記憶や用語・語句の混同をしている事が多くて指導者を慌てさせる人がいます。
一番深刻なのは ”楽器の演奏は好きだけど、ほかの勉強はめんどくさくて~。”と、実技以外の学習をきちんと続けてこなかったケースです。実技の先生からは「頼むから他の分野で実技の足を引っ張らないでね!!」と念を押されるほどののんびり屋さんも時折見かけます。
特に楽典や一般教科(国語や英語)は、本人の自習でも十分に準備ができる分野なので、受験対応の指導者側では「自分でちゃんと勉強しておくようにね!」と言う声掛けぐらいで、その準備はほとんど本人に任せることが普通です。
ところがのんびり屋さんの場合、先生のチェックが入らない楽典は、せいぜい参考書を見る程度で済ませてしまうようです。
それが模擬テストの結果として、(>_<) ミスが多い、点数が取れない、時間切れ (>_<) という結果で現れるのが、毎年この10月以降の時期なのです。
ここでよくある間違えのパターンをいくつか挙げてみますね。
- 転回音程、複合音程が答えられない
- オクターブ以上離れた音程を間違える
- 調の関係性の理解があいまいで、操作する場面でミスが出る
- 与えられた音を所有する調を答えるとき、短調を忘れてしまう
- 異名同音の関係性があいまい
- 和音の種類と機能を分けて整理していないので、混同している。
- 属7や減七のことを説明できない
このようなj症状(笑)の方は、いませんか!
こんなときには早めの処方が必要ですよ!
「習ってはいるものの、確認の演習問題をしていない」
「勘違いで覚えてしまったものをそのままにしていた」
「せっかく受けた模擬テストも、見直しや訂正をせず、放置していた」
思ったほど点が取れなかった原因は↑のような状態でいた人が、とても多いのです。
知識や学びは使いこなしてこそ、役立つものです。
今からでも間に合うので、楽典の勉強で思い当たる人はこの時期から頑張って行きましょう。