こんにちは!TPSの講師ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
さすがに朝晩はひんやりしてきた東京です。
受験生の皆さんは、体調管理も大事なポイントですので質のよい睡眠を取れるようにしてくださいね!
本日は指使いについて。
初心者の方によく質問として聞かれることの多いのが「指使い」についてです。
- なぜ使いやすい指を使ってはいけないのか?
- 同じ音を弾くのに、前の音と異なる指使いにするのは、なぜなのか?
- 譜読みの時、指定されている指使いを、つい見過ごしてしまう。
ほんとうに、指使いはめんどくさく感じるときがありますよね。
では、指定されている指使いが弾きにくいと感じるときは、どんな時でしょうか?
- 指を大きく広げないと使えない指使いの部分
- 前の音からの流れで、もっと弾きやすい楽な指使いがあると思えるとき
- 同じ音を続けて弾くのに、急に指替えの指定があるとき
たいていは自分のひきやすい指で練習してレッスンに臨み、その場で指使いを指示通りに直すよう注意されることも多いと思います。こういう生徒さんは、案外弾くときによって指使いを変えてしまっている事が多く、そのことを自分では気づいていない場合があります。
しかし、ある程度しっかり基礎を学んでくると、指使いにはそれぞれ理由があり、「守るべき指使いの指示」があることに気づくでしょう。「守るべき指使いの指示」があるのは、指示された指使いが、次の音の音質や音色、表現に必要とされる動きを作り出すものであった場合です。
指使いの間違えを注意される場合、「次の音や音楽上の流れを考えて、あえてその指使いを指定する場合がある」ことを意識せずに、楽に動く指を使いたがる傾向から発生することが多いようです。
指使いが出版社や編者によって異なることも、知らない人が多いかもしれませんね。
学習歴が短い人は、できるだけ楽譜上で指示された指使いを、ともかく使って練習してみることをお勧めします。
そのうえで、どうしても弾きにくい場合は先生に「違う指使いにしてはいけない箇所がどうか」を確認しましょう。
手の大きさ、指の長さ、骨格、筋肉のつき方には個人差があるので、自分が弾ける指使いを考えることも大事な勉強です。
自分流の指使いにしたい場合には、きちんとその指使いを楽譜に書き込み、守るようにしましょう。指導される先生はそれを見て、本来の指示された指使いと同じような音色や表現ができる動き が可能であるかどうかを 確認してくれると思います。
あなたが自分の指のことをよく知り、演奏上の意図も理解できるようになるのは、ほんの小さな気づきから始まることでもあります。
そしてもう一つ、弾きにくいと思った指使いも、手首の柔軟性、鍵盤上の位置、手の傾き、広げ方や縮め方 を変えることで、意外に楽になることがあるのです。
ですから、やはり指使いはいい加減にせず、連動する動きを考えながら練習していってほしい と思います。