こんにちは!すっかり秋が深まってきた最近の東京です。
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中級以上のピアノ学習では、やはりエチュードが不可欠ですが、おなじみのツェルニーは何しろどんどん一曲が長くなっていきますね。集中力やk持続力の養成には適していますが、一方でもう少しいろいろなテクニックの練習を同時にしたいときには、少しこの長さは気になります。
いろいろ探していくうちに ツェルニーの中でもあまり知られていない教材を見つけました。
↑ツェルニー:125のパッセージ練習曲 Op.261 と言う教材です。
↓中身はこんな感じで、8小節~16小節程度の短い練習曲が載っています。
30番程度のレベルのテクニックですが、色々なパッセージが盛り込まれているので、使い勝手が案外良いのです。
一つのエチュードが終わった後のつなぎにも使えますし、当分短いエチュードで既習のテクニックをどんどんやっていきたいときにも利用できます。
生徒さんの苦手な領域のパッセージを集中的に強化することもできます。また、長い練習曲で仕上げまでの時間がかかっている時、他のパッセージの動きを忘れないためにも使っています。
ツェルニーにはこの教材の他にも「左手のための練習曲」や「8小節の練習曲」といったユニークな教材もあります。
あまり練習時間が取れない生徒さんが、どうすれば安定したテクニックを維持させることができるかは指導者の大きな課題ですが、試みの一つとして曲の長さ(つまり練習量の負担)を増やさずに、練習の質を良くしていくことも一つの方法ではないかと考えて、TPSでは教材を研究して取り入れています。