いつもTPSの講師ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
いよいよ受験の日々が迫ってきました。
受験生の皆さん、体調はどうですか?焦らず、あわてず、本番で普段の地道な努力が発揮できるように、頑張ってくださいね(^O^)/
実技演奏と同じように、聴音ソルフェージュ関係も、メンタルがかなり影響します。
そろそろ試し受験をする人のために、受験前のソルフェージュ練習について書いていきます。
普段通りに歌えるために
TPSでは次のようなことを受験生の皆さんにお伝えしています。
- 基礎の発声練習は毎日少しずつでも続ける
- 新曲視唱は、本番のつもりで緊張感を持って取り組む
- 弱点の補強も大事
- 喉の調子にも注意して過ごす
ではもう少し内容を詳しく(^_-)-☆
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基礎の発声練習は毎日少しずつでも続ける
人は緊張感が高くなると浅い呼吸になるそうです。一般には深呼吸をして落ち着くことができますが、ソルフェージュでは腹式呼吸をマスターしていないと、そもそも息が続きません。
そう、ソルフェージュのレッスンで何度も言われたブレスの問題があるからです。無断尾レッスンでブレスをおろそかにしていると、本番では大変なことになりますよ。
毎日5分ぐらいでも腹式呼吸や発声の練習を続けていれば、リラックスして声が出せる習慣がついているので、それだけでも自信になります。できれば立った姿勢でやりましょう。試験会場では試験官の前で立って歌うからです。座った状態と立った状態では、腹筋の感覚も少し違うと思います。本番で慌てないように、準備しておきましょう。
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新曲視唱は、本番のつもりで緊張感を持って取り組む
一般教科でもいえることですが、基礎ができていない段階で、過去問に早々と取り組む人がいるようです。早く慣れておきたいという心境がそうさせるのでしょうが、これはあまりお勧めできません。
きちんとした指導をされる聴音の先生ならば、いつのタイミングで過去問や新曲の本番練習をさせるかは、受験までの逆算スケジュールに組み込んでいます。生徒さん自身が新曲練習を自宅でもやってみたいときは、指導を受けている先生にどんな教材を使えばよいかお聞きしましょう。
基本的には、自宅での練習は発声と基礎練習だけでも十分だと思います。ソルフェージュでは実際歌っている状態を、音程やテンポ等第三者がチェックするポイントが多いので、一人では正しい判定ができません。
自分の中で苦手なリズムとか拍子とか音型とかに気づいている人は、音読みだけでもいいと思います。以前使った易しい教材(ソルフェージュの本)でも眼の動きのトレーニング用に、す早く読んでいく練習はできますね。これだけでも自信がつきますよ。
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弱点の補強も大事
上の項目でも書きましたが、自分の弱点がわかっている人は落ち着いて、それらの復習に取り組みましょう。
音程でも、ほとんどの人が苦手なのは跳躍音程ですね。4度から7度の音程練習は時間を見つけては練習を繰り返してください。和音の響きを思い浮かべながら歌うと2つの音の広がりも分かりやすいですね。
リズムが苦手な人はリズム中心の課題やリズム譜読みを復習しましょう。
リズム譜を各調性の音階で歌うリズム譜読みも効果があります。この場合のリズム譜は、同じパターンが続かないもの を選ぶこと!苦手なリズムに関しては、リズム打ち⇒リズム譜読みと続けていけば、どんどん眼が慣れていきます。
ソルフェージュにおいての苦手意識の大半は、歌うときの眼の動きが遅いことにあるようです。易しいものでもたくさん歌って目を慣らしておくことが、自信につながりますよ(^O^)/
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喉の調子にも注意して過ごす
当たり前のことですが、受験の時期はたいてい冬であり、風邪やインフレンザ、鼻炎など喉がやられやすい時期と重なっています。そして温かいお部屋に居るときは、湿度にも気を付けてください。
寝ている間に鼻が詰まり口を開けて寝ていたため、のどを痛めることも多いですね。くれぐれも寝室の湿度には気を付けてくださいね!
喉の調子が悪い時は無理をせず、できる範囲の練習に留めることも大事です。
一流アスリートと同じく、体調管理も試合に勝つ(本番で結果を出す)ための要素ですので、十分に喉を労わってあげてください。
最後に、楽観的が陥りやすいソルフェージュの落とし穴をお伝えします。
指定課題の受験の方が実力差がはっきりする
「私の受ける学校は【新曲視唱】がないから、安心!」と、ソルフェージュの緊張感知らずに受験に臨むと大変ですよ。新曲ではなく、コーリュ―ブンゲンの指定課題 の方がもっと、実力の差が出てしまいます。受験が指定課題曲の人は、暗譜で歌えるぐらいまで、しっかり歌い込んでおいてくださいね!
どんな時も安定して良い状態で歌う事は、案外難しいものです。
(^_-)-☆十分に準備をして受験に臨んでください。(^O^)/
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