子供から大人まで、初心者も専門家も通える音楽教室。

ソルフェージュ指導法

新曲視唱もスモールステップから

新しい譜面を歌うときの一連の作業をチャンクダウンして、スモールステップを積み重ねます。

レッスンでは、宿題と初見視唱の両方を行ない、達成度を毎回確認します。

♪【初心者のソルフェージュ  新曲初見視唱への道のり】

♪ これであなたも新曲視唱に自信がつきます ♪

 

宿題の曲がうまくできない人にもこんな方法で練習のしかたを教えています。

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1)リズム叩き…リズムだけの練習

課題とした曲のリズムだけを抽出して「リズム感度」を確認します。

  •  両手叩き(テンポは先生が指定)となりで拍うち
  •  両手叩き (速めのテンポで眼の動きを先へ移す練習)

中級者は 左手:拍打ち(拍子別の刻み方)、右手:鉛筆底でリズム叩き

★★ 上級者は左手:リズム譜 右手:鉛筆底でメロディーのリズム叩き

テンポ設定も自分で行なう

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2)音名読み…音高はつけない練習

音名だけをどんどん読んでもらいます。眼の動き、口の動きがポイントです。

  • 順番に音名を読む
  • リズムをつけて (指先の誘導有り)
  • リズムをつけて (誘導なしで)
  • 左手で拍を叩きながら、リズムをつけて 

 ★中級者は塊読み(誘導付き、誘導なし)で 安定したテンポの中で読む

 ★★上級者は自分でテンポを設定し、つかえずに読み切る(32小節以上の曲)

譜表の変化のある課題も含む)

 

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3)フレーズごとに部分練習…高さをつけて歌う練習

  1. 難しそうな「ふづら」(※音符の並び方のこと)のところから始める【部分練習】

例えば

①たまの数が多いところ(=細かい動きになっている)

②特徴的なリズムのところ(=つっかえやすい)

③臨時記号が多いところ(=音程を捉えにくい)

④特殊なパッセージのところ(=音名を唱えにくい)

⑤跳躍音程のところ(=音程を外しやすい)

 

このようなところから先にピアノの音、先生と共にゆっくり歌う。

慣れてきたら早目に歌う(目の動きを慣らすため)先生一緒に歌う

★慣れてきたら、ピアノは和音の響きのみ与える

★★ピアノも外してアカペラで歌う

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2.8小節単位で歌っていく…転調等の調性や曲の構成、テンポも考える練習

上記のような ”特に難しい部分がある場合” は前後を付け足していく

結果的に難しい部分を歌う回数が増えるように導く

通した時につかえるようならば、部分練習に戻る

★なぜ歌いにくいか、間違えやすいのかも考えていく。

  •  変化音ならば、臨時記号を外す、付けるの作業を繰り返し、違いを意識させる
  •  リズムならば リズム叩き をもう一度はさむ
  •  跳躍音程ならば、和音に響きをたどらせて分散和音で歌い、その後、中の音を取り除く
  •  オクターブ越えの跳躍音程は まずオクターブの音程を出し、手がかりとしてその先に音程を作る

なお、1回通して歌った後の作業も大事です。

つかえずに歌えること、音程が外れないこと、テンポが安定していること は最低限の目標です。

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 中級クラス、上級クラスでは次のようなことにも意識を向けていきます。

★★調性感、曲想なども表現できているかを振り返る

★★曲のイメージが表現できたかを振り返る

 例:旋律の流れの美しさ、ダイナミクス(強弱)、リズムの躍動感、

   転調の変化、異なる部分要素のキャラクター作り、曲の構成  etc.

TPSでは ソルフェージュは音楽学習における重要な役割を担っている と考えています。

単なる音読みから、始まりますが、最終的には楽曲分析までを その範疇と考えています。

ここで掲げた指導法は 一部分であり、このほかに必要な状況に応じてさらに必要なものがあります。

歌う要素として 腹式呼吸法、ブレスのしかた、音程の訓練、テンポ感や拍子感の育成

楽典要素として 調性感、和音の種類、楽語

補完要素として 聴音の力、読譜の力

身体要素として、眼の動き、滑舌、口の動き、各身体部分の連動

なども付加していくことで、ソルフェージュの指導は成立しています。

ソルフェージュが苦手な人は どこかがまだうまく機能してないことがあり、それを見つけると上達が早くなります。

一人で練習していてもうまく上達しない原因もここにあります。

歌ったソルフェージュ課題の状態から、必要な学習を考え、適切なタイミングやメニューに取り入れていくことは、学習途中の生徒さん自身では不可能なことなのです。

聴き取る耳を持った人が学習時に周りにいる、つまりレッスンを受けることの意味はこのような学習計画にも反映されます。

 

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