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「暗譜はやはり必要なのでしょうか?」
先日、このようなご質問をいただきました。
そこで今日は暗譜についてのTPSの姿勢をちょっとお話します。
TPSでは暗譜はしなければならないものではなく、楽曲の理解度を確認する時には挑戦してもらいます。
具体的にはどういうことかと言うと
- その曲の構成を理解している事
- どのように演奏するかのデッサンがある程度出来上がった状態であること
- 生徒さんの集中力とその持続時間をブラッシュアップさせたいと考えている時
また、もう少し易しいレベルの生徒さんの時には、次のような時にも取り入れます。
- 楽譜ばかりを見続ける癖がつき、手の方に注意が向かない人
- 音を出すことだけで満足し、表現の工夫を考えてこなかった人
- メロディーラインや右手だけに意識が向き、バランスや左手の動きに注意が向きにくい人
上記のような人には、応用行動分析的に考えて「同じ行動パターンを繰り返すことを回避する」ために暗譜を取り入れます。
小学生や経験年数の少ない生徒さんには、あまり暗譜の課題は多くしません。これは、゛新曲をどんどん弾いて譜読みの力を強める事を優先したい ” という理由からです。さらに、指の動きで暗譜をしようとする「暗手ーあんてー」のクセに陥らせたくないことも。あまり暗譜の宿題を増やさない理由の一つです。
反対に、ステージや試験など本番の多い生徒さんや専門コースの人には、どんどん暗譜に慣れてもらう必要が有りますね。この場合でも、ただ音を覚えるようないわゆる「暗手ーあんてー」ではなく、曲の構造を理解し脳内にある楽譜を見ているような暗譜になるよう、指導していきます。当然、このような生徒さんには譜読みの段階からアナリーゼを考えてもらうのがTPSの方針なので、指が動き表現ができていく頃にはほぼ暗譜の基礎は出来上がっているわけです。
前述の「暗譜はやはり必要なのでしょうか?」と質問された先生には、
『先生はなぜ、暗譜をさせたいのでしょうか?目的があるならばすればいいし、暗譜以外の学習も多いのですから、臨機応変に考えれば良いと思いますよ。(^_-)-☆』とお答えしました。
ちなみにTPSでは聴音を並行して指導していますので、記憶力や集中力の強化には聴音領域での学習を活用しています。
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